VSCodeに内蔵されている「Settings Sync」を用いて、数のOSやPC上で設定を同期させる方法を解説します。
「Settings Sync」とは
VSCode(Visual Studio Code)の標準機能「Settings Sync」は、複数のデバイス間でVSCodeの設定を共有できる機能です。設定ファイルや拡張機能、キーバインド、テーマやレイアウトなどを共有できます。これにより、どのデバイスでも同じ開発環境を簡単に利用できます。
利用には、「Microsoft アカウント」もしくは「GitHub アカウント」が必要となります。今回は、いずれかのアカウントを取得済であることを前提として、導入方法と使い方を解説します。
設定方法
① VSCodeの左下の歯車アイコン(設定)をクリックし、「バックアップと同期の設定」をクリックします。
② 「設定の同期」画面が表示されるので、同期したい項目にチェックを入れて「サインイン」をクリックします。
【同期できる項目】
- 設定・・・
settings.json
の中身 - キーボードショートカット・・・
keybindings.json
のカスタム設定 - スニペット
- タスク
- MCPサーバー
- UIの状態・・・ テーマ、カラーテーマ、サイドバー配置などのレイアウト情報
- 拡張機能・・・インストール済み拡張機能
- プロファイル
- プロンプトと指示
③ 「GitHubでサインイン」または「Microsoft」でサインインを選択します。
④ ブラウザが開くので、「GitHubアカウント」または「Microsoftアカウント」でサインインします。
⑤ ログイン後、VSCodeの左下の歯車アイコン(設定)をクリックし、「設定の同期がオン」となっていれば完了です。
⑥ 同期先のPCでも同様に①~⑤の作業を行うと、最初のPCと設定が同期されます。
同期項目の変更
同期設定は、初期設定後も変更可能です。同期の対象項目を削除したり追加できます。
設定の競合
同期元PCと同期先PCで設定に競合がある場合、ダイアログが表示されます。
「競合の表示」を選択すると競合している設定が表示されます。
「ローカルを置換」を選択すると、ローカルの設定(同期先PCの設定)がリモートの設定(同期元PCの設定)に修正されます。
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